Every morning


遠く手放した意識の向こうで、鳥のさえずりが耳に心地よく響く。瞼の奥を柔らかな光が擽る。滑るように頬の上を何度も何度も行き来する優しい温もり。時折少しだけひんやりとした湿った感触が、頬に、鼻の頭に、瞼に、額に、そして耳朶に落ちてくる。そして、そのまま首筋に降りていく、冷たい愛撫。
「…んんっ、もう…。」
クスクスと、小さな微笑みが耳に届く。
いつもと同じ朝のこと。目をあけると、優しい青の瞳がすぐ目の前にあった。
「おはようございます、小夜。」
緩やかに波打つ黒髪に頬を擽られ、小夜は心地よい眠りを妨げられたことを責めるように、さも気だる気に答える。
「…お、おはよう、ハジ。今日もいい天気みたいだけど…。」
「ええ、雲ひとつない快晴ですよ。ちょっと暑くなりそうですが…もう夏といってもいいでしょうね。」
何気ない会話を交わしながら、二人は軽く口づけておはようの挨拶を交わす。
ベッドのシーツを裸体に纏い、いまだ小夜は起きあがる様子がない。というよりこれから始まるあることを待っているのだ
「小夜、起きないのですか?」
そう問いかけるハジの表情も、どこか悪戯な感じがする。
「分かってるくせにぃ。どうして、いつもいつもそんな意地悪言うの?」
小夜は少しだけ拗ねて見せた。自分のそんな仕草が、ハジを昂ぶらせているなんてことは、小夜は露程も気づいていない。
「意地悪な私は、お嫌いですか?」
小夜の髪を優しく何度も何度も撫で、ガーネットの瞳を覗きこみながら、自信たっぷりに問いかける。
「…やっぱりハジ、意地悪…。私が何を望んでいるか、知ってるでしょう…。」
その証拠にハジだって、身に何も纏っていない。白く引き締まった裸体が眩しい。
― ハジのこと、嫌いになるわけないのに…。あなたなしではもう…。
口には出さずにハジの白い首に腕をまわし、広く滑らかな胸に顔をうずめる。
ハジは知らないのだ、私がどれだけハジのことを愛しているのかを…。だからあんな意地悪を言って私を試す。
「…でもね、意地悪なハジも…好きよ。大好き。」
その言葉が合図のように、ハジの身体によって小夜の小さな肢体は包まれた。そして訪れる啄ばむような軽い口づけ。次第に激しさは増して、絡ませ合った舌を甘噛みし、滲み出た互いの血の味を味わって…何度も何度も角度を変え、互いの口を貪るように繰り返される、蕩けるような口づけ。いつの間にか、ハジの手は、小夜の胸を弄っていた。ゆっくりと揉みしだかれ、胸の先端の小さな蕾を弄ぶように指で抓んでは弾かれ、いつも小夜を翻弄するハジの舌先で舐め上げられたその時には、小夜の肢体は、ビクッと大きな反応を見せた。
「ンっ、あぁ、ねぇ、ハ…ジ…。」
小夜の切ない嬌声が、ハジの理性という箍を崩していく。
― もう恥ずかしさなんて…ハジに捧げられるものがたった一つのこの身だけなら、全てを委ね、あなたに愛されたい。
小夜の想いは、ハジに届いているのだろうか…。
― 意地悪なハジも、エッチなハジも私しか知らない、私だけのハジ。この体にもっと刻んでほしい、あなたに愛されるその証を。そしてもっと繋がっていたい、心と身体の奥深く。
なおも続けられるハジの愛撫に息絶え絶えになっていると、ようやく想いが叶えられ、二人の身体が繋がった。もう数えられないくらいハジを受けいれているけれど…いつもこの瞬間の感覚は、特別。
「小夜、私の愛しい小夜。愛しています。」
耳朶に囁きかけるハジの甘く響く低い声が心地よくて、ハジの作り出すリズムに身体を揺さぶられながら、“愛してる”の言葉ではなく、愛しい男の首に腕をまわして応える。
身体中を這う薄い唇と細く長い指、胸を擽る黒い髪、耳元に聞こえる荒い息遣い、身体の奥に感じるハジの熱。今、この体で感じるハジの全てが愛しくて、きっとハジも同じ思いを抱いてくれているのだと思うと、二人繋がったところから、悦びの蜜が絶え間なく溢れだす。
「あぁっ、ハジ。あ、愛して…る。」
そして、二人同時に果てた後…。絡める指先、切なくなるほどに優しい口づけ。
「ハジ。」
「なんですか?小夜。」
意味もなく呼び合うその声音にさえ互いを想う愛しさと優しさに充ち溢れ、そして今、この瞬間に互いの瞳に映るものは、
一人の愛する人の笑顔。これほどの幸せがあるのだろうか…。
いつもの朝の二人。こんな戯れがもうどれくらい続いてるのか、それは二人にも覚えがない。

『あとね…ハジ、なかなか離してくれなくて、いつもそのまま、第2ラウンドに突入…しちゃうんだ…。』



なんつう中途半端なエロですか!
やっぱり、ただ単にいちゃつく2人が書きたかったんでしょうね。
書いてるときってものすごく楽しいんですよね、特に大人向けのは…。
別にいいんです。人がどう思おうと私が楽しければ。
所詮、自己満足サイトですから…。


駄文にお付き合いくださいまして、ありがとうございます。

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