I Wish



私の好きなもの、それは

まどろみが齎す、朝の気だるさ
カーテンの隙間から零れる、眩しい朝の光
大きく欠伸をする時の、背筋の伸びる感覚
昨夜の激しさを物語る、ベッドシーツの深い皺
部屋中に漂う淹れたてのローズティの香り
窓辺を飾るピンクのバラの花

全部私の好きなもの

誰もが見惚れてしまいそうなほど美しい貌を持つ、私の恋人。
今朝も、その薄青の熱い視線を感じて、目を覚ます。
「ねぇ、ハジ。また、一晩中私の寝顔、見ていたの?」
「いけませんか?貴女の寝顔はとても可愛らしいのですよ。」
シッレとした涼しい顔をして、ハジは応える。ちょっとだけ意地悪なハジが、今の私のお気に入り!!
だけど私も素直じゃないから、我ながら可愛くないと思いつつ少しだけ拗ねてみたりして。
「だって、また涎を垂らしてたとか、寝言で食べ物の話をしてたとか、意地悪ばっかり言うんでしょ?」
そんな私のセリフに、彼はクスッと、小さく笑って応えた。
「そんな失礼なことを言うのは誰ですか?そんな大それたこと、私は言いませんよ。それより昨夜は、寝言で私の名前を何度も呼んでくれていましたが、夢の中の私はあなたに“愛してる”と言っていましたか?」
「ううん、動物園にいた頃の夢だったの。でも私たち、とても幸せそうだった。」
「…小夜?今は幸せではないのですか?」
そう問いかける青い瞳が切なく揺れていて、胸がキリリと刺すように痛む。
もうそんな顔はさせたくなくて、思わず広い胸に飛び込んだ。抱きしめてくれる腕の力強さが心地よい。
あなたが私の笑顔を望んだように、私もあなたにはいつも笑っていて欲しいから。
「今が一番幸せに決まってるじゃない!ハジの腕の中にいる時が、一番幸せなのよ。」
「小夜。かわいい私の小夜。貴女をもっと愛してあげたい…。」
そう囁きながら、ハジの唇が私の首筋を奔っていく。
「ハジったら、もう
。」
そう言いながら、ハジのペースに攫われないように、頬を優しく両の手で挟んで、青い双眸を覗きこめば、お預けを食らったような情けない顔のハジ。
「小夜。もう何度も貴女をこの腕に抱いているというのに、未だに時々夢ではないかと不安になることがあるのです。小夜、どうか私の不安を取り除いて…。」
心細げに揺れるハジの瞳がたまらなく愛おしい。
「ほら、ハジ。夢じゃないよ。ねっ、痛いでしょ?」
そう言って、ハジの頬を緩く抓って、そして触れるだけの優しいキスをして…。
その間、彼の大きな手はずっと髪を撫でてくれていて…、
他愛ないけれど、“こんな穏やかで幸せな時間がいつまでも続きますように…”と心の奥で呟いて。



私の好きなもの、それは。

まどろみが齎す、朝の気だるさ
カーテンの隙間から零れる、眩しい朝の光
大きく欠伸をする時の、背筋の伸びる感覚
昨夜の激しさを物語る、ベッドシーツの深い皺
部屋中に漂う淹れたてのローズティの香り
窓辺を飾るピンクのバラの花

みんな私の好きなもの

そして…、隣で私の身体を優しく拘束する、愛しい人
その広い胸も、節のたった腕も、冷たさを感じさせる程に白い肌も、緩く波打つ漆黒の髪も
いつも私を翻弄する少し湿った薄い唇も、細く長い指も
蕩けるような甘いキスも、耳を擽るような甘く低い声も
一度見つめられたら忘れることはできそうにないほどの印象を残す、透き通るほどに薄い青の瞳も。

それは、何一つ失いたくないもの

明日も変わらず、あなたが隣にいてくれますように…




またもやただ甘いだけです。
砂吐いてくださって構いませんよ。
洗面器持ってお詫びにお伺いしたら許してくれますか?
しっか~し、おそらく今後もこんなのばっかりだと思います。
なんたってバカップル、ばんざい!!ですから


駄文にお付きくださいまして、心より感謝いたします。

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